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トータルフィットのHOTホッとレポート
更新日:2009.02.02(月)
【vol.10】
仲間のちから
小雪がちらついた寒い日、京都市山科区のラクトスポーツプラザで開催しました。山並みも見えるきれいな施設でした。
今回のご参加者は、指導の現場がすでにある、またはココから体操を提案し実施するつもりという積極的であるハズの 方々でしたが…「覚えには自信がない…」という方ばかりでした。事前に「指導技術の練習が主な内容ですので、ある 程度覚えて来てください。でないと当日苦労されるかもしれませんよ」とご案内させていただいたおかげで、かなりが んばって一夜漬けされたようでした。
今回は、主に高齢者への運動の指導はしているが、「新しいネタを仕入れたい」「見学した施設で高齢者自身がリーダ ーに成長し、イキイキされていた姿を見学して感動した!ぜひうちでも取り入れたい」というすでに"運動指導してい る組"と、「若い運動指導者はなかなか高齢者の気持ちを理解できていない。
年が近い私がやった方がよっぽどよいのではないかと思って、運動はずっと苦手で今までやる気はなかったが、 今回ココから体操を知りチャレンジしてみることにした」という"運動指導したことない組"のご参加でした。 どちらの方も、運動指導はどちらかというと補足的な仕事で、他の業務もされている・副業であり本職は別にあるため、 日々の忙しさに追われ十分な準備はできずに来たが、もっとしっかり覚えて来ていたら、さらに成長できたのにと (1日でかなり成長されたのですが)悔しがっておられました。
体操を実際に受けるのは皆さん初めてなので、「DVD見ているだけでは楽な体操だなぁと思っていたが、 実際にしっかり動いてみると意外と強度を得られることがわかった」「伝わる声掛けの言い回しや、 高齢者によくある特徴を理解した上での納得してもらえる伝え方がわかった」「ココから体操の指導法は もちろん、腰や股関節など痛めている場合の注意点やコツが学べてよかった」などのお声が上がります。
また、講師対参加者だけでは得られない仲間がいてこその「参加者同士のコミュニケーションが楽しく 役に立った」「一人で練習したりイメージしたりするより実際に人前で実演することが、何倍も背中を 押してもらえた」などのお声が上がっていました。
どの講習会でも、指導練習を繰り返していくうち、わかりやすいなと感じた言い回しは皆さんマネをされます。 講師の言葉に加えて参加者の言葉も取り込むので、次々と言葉が増えていきます。今回は「背すじピン!」 「顔はこちらを向けて」「ふぅ」(息を吐いている表現)がよく使われていました。
参加者のお1人が言われていましたが「身体の動作は伝えたい相手にドンピシャ!とはまる言葉がなかなか 難しい」ため、よりたくさんのボキャブラリーを持っておくことがいざというときに役立ちます。自分やそ の周りの指導者が使わない言葉を得ることができるのも、講師の生の指導を体験し、知らない者同士が仲間 になってこそだと思います。
私が特に印象的だったことは、終了後に"運動指導したことない組"の方が「私、大丈夫でしょうか…」の 質問に対し、"運動指導している組"が声をそろえて「ぜったい大丈夫です!」と言われたことでした。 その方のがんばりが良い刺激となり、"運動指導している組"もさらにモチベーションアップ、現場での 展望を語っておられました。私も含め運動指導者は、忙しさに流されついつい"志"を忘れてしまうこと もあります。時々こんな刺激を得る場に出ることが、とても大切だと感じました。
参加者から終了後に「(講習会は)長い時間なのでどうしよう~と思っていたが、中身も濃くあっという間で、 ほんま来てよかった」と言ってくださった方がいました。私もあっという間で、「若い方にも使えそうだ」 「高齢者は同じことを繰り返して、覚えて、安心してこそ自信をもって動いてくださる。
アレンジや言い回しで飽きないように工夫して、安心してもらうことと飽きさせないことを両立させたい。
3ヶ月ごとに区切ってアレンジを展開してみよう」など次への計画の前向きさに励まされた1日でした。
内容:ココから体操講習会
実施日:2009年01月25日(日)
会場:京都
講師:園田 幸子
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