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トータルフィットのHOTホッとレポート

更新日:2009.12.07(月)

【vol.16】
高齢者が体操を行う意味

紅葉で観光シーズン真っ盛りの11月15日、京都の東福寺境内にある東山区地域介護予防推進センター様(社会福祉法人洛東園様が運営)のご依頼で、ココから体操出張講習会にお伺いしました。

定期開催の体験会に来られていた職員の方が、ココから体操にとても興味を持ってくださり「今後地域で広く介護予防の取り組みに活用したい、そのために多くのスタッフがココから体操を習得できる機会をつくりたい」と、出張講習会のご依頼をいただくこととなりました。

地域介護予防推進センターの職員の方、デイサービスセンターの職員の方、ボランティアリーダーの方総勢15名、活気溢れる講習会となりました。

体操を覚えるのに大変苦労されたとのことで、講習会までに皆さんで集まって、何回も練習会をされたそうです。みんなで練習すると、一人ではなかなか上がらないモチベーションがアップします。グループで一緒に行うことによるモチベーションアップ効果は、指導者も高齢者も同じですね。

講習会では、各体操のポイントと指導練習の実技部分を重点に行いました。また、2週間後に開催の東山区介護予防フェア2009(東山区地域介護予防推進センター主催)にてココから体操を指導する日が迫っていたため、講習会では皆さんの得意なものから行いました。

この得意なものからはじめることは、上達の一つの鍵です。

ココから体操は、音楽に体操を振り付けていますが、このフレーズにはこの動きというように決まっています。また、指示の言葉がけのタイミングは、どの体操も同じですので、得意なものでフレーズと動き・言葉がけのタイミングの感覚をつかむと、他の体操に活かせるのです。

皆さんは、運動指導もしくはレクリエーションをしている方なので、動作の指示や注意点などの指示の言葉がけはバッチリ!身体を動かす“楽しさ”を味わってもらいたいという思いが、とても伝わるご指導でした。ただ、“楽しさ”が前面に出てしまうと、介護予防のための体操という目的部分が薄れてしまいがちになります。

ストレッチや筋トレ部位を意識できる言葉がけを行うことで、高齢者が体操を行う意味をより理解していただけることになります。楽しさの中にも、しっかり体操の効果が得られるように伝えていくことをたくさんチャレンジいただきました。終了後、「普段の他の指導の振り返りにもなった」と喜んでおられました。

ほぼ動きっぱなし、声の出しっぱなしの6時間、皆さん本当にお疲れさまでした。この甲斐あって、後日開催されました介護予防フェアでは、練習の成果が十分発揮されておりました。

今後も地域に向けての介護予防の取り組みに、ココから体操をどんどん活用してくださいね!!

内容:ココから体操出張講習会
実施日:2009年11月15日(日)
会場:京都 東山区地域介護予防推進センター


講師:林みちる



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