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トータルフィットのHOTホッとレポート
更新日:2011.01.01(土)
【vol.23】
何をどれだけ伝えるか
秋本番の東京は江東区、BumB東京スポーツ文化館にてココから体操講習会が開催されました。
今回の参加者は、小学校の先生、介護施設職員、ヨーガインストラクター、エアロビクスインストラクターという、バラエティに富んだ方々でした。
元々運動を指導されている方は指導の幅をひろげるために、そうでない方は運動を少し取り入れるためにご参加くださいます。なかには、資格更新のための単位を取ることが目的で参加される方もいらっしゃいます。
そういうきっかけで参加された方はほとんど「予習お願いします」「当日は体操を覚える時間は特に設けません」「グループ練習から入りますから、ある程度は動きや言葉を使って指導ができないとお困りになると思います」といくらお伝えしても、あまり積極的に予習しない方が多いです。
しかし、やっぱり資格を取る、そして更新したいと思うだけあり、学ぶこと吸収することには熱意がおありの方がほとんどです。課題を設定してひとつずつ練習していく中で、覚えていないから次の動きがわからないことが、どれだけ課題に取り組む際に妨げになるかということを痛感されます。
そして悔しい思いをされ「こんなことなら、もっとしっかり予習すればよかった」「せっかくわかりやすく課題設定されていても、それをうまく取り組むことができず残念」という感想をもたれます。
そういうとき、私も本当に残念に思うと同時に、やっぱり人って学習意欲があるんだなぁ、周りの人が熱心に取り組んでいると自分も取り組みたくなるんだなぁと再確認することになります。
そして私は、もっと伝わるように「予習してきてください」をお伝えしないといけなかったなぁと反省するわけです。もちろん理由もお伝えしているつもりですが、伝わってないからあまり予習されないのでしょう。
せっかくの時間とお金と労力をより有効に使っていただきたいと願っていても、うまくそれが伝わらないと相手の役には立たないのです。
また、参加者のもっておられる雰囲気も毎回様々ですが、今回のようにバラエティに飛んだ参加者の場合はなおさらです。特に今回際立ったのは、伝えるセリフの長さがかなり違いました。
とても丁寧にひとつのことを文章で伝える人、単語だけで伝える人、言葉自体は長くも短くもなく適切でもあれもこれも言うため量が多く、何がポイントなのか分からなくなってしまう人。どれが良いとか悪いとかではなく、結局は現場で指導を受ける方一番気持ちよく積極的に取り組んでいただくために、いつ何をどれだけ伝えるかが正解です。
自身も受け手として受講を繰り返すうち、肌で感じていただくものです。それでも自分が指導者のときはどうかと客観的に見ることはなかなか難しいので、講師から指摘させていただいたり、参加者同士感想を述べ合ったりしていただきます。
そして、言葉というのは発するものではなく受けとめてもらうもの、うまく伝わらないと相手の役には立たないことを気づいていきます。
今回はさらに、方言や言葉の雰囲気についてもお昼休みや休憩時間に論議することになりました。気づき満載のココから体操講習会、ぜひ皆さんもいらしてください!
内容:ココから体操講習会
実施日:2010年10月24日(日)
会場:東京
講師:園田幸子
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