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トータルフィットのHOTホッとレポート
更新日:2010.04.01(木)
【vol.18】
プラスのストローク
寒い雨の降りしきる大阪の下町、港近隣センターにてココから体操講習会が開催されました。
今回の参加者は、精神科の病院で看護師として運動も指導されている方、鍼灸師として開業されつつ地域の方への運動指導にも手を広げていきたいと準備されている方、実際に介護予防教室で運動指導をされている方、デイサービスなどされている複合施設で運動も指導している介護福祉士の方など、専門職+運動指導者というパワフルな方々の集まりでした。
現場でのお話がとても印象的でした。例えば、入院患者さんにストレッチを実施しておられ、2年半継続して参加されている患者さんの話。教室ではストレッチくらいしかしていないのに13キロ痩せられたそうです。
ストレッチを毎日のように実施することで、他の時間の過ごし方が変わったことが理由とのこと。
よく「運動教室での運動より、日頃の生活が大切」と言いますが、絵に描いたように鮮やかに示した事例です。おそらく体重だけ改善されたのではなく、気持ちの持ちようや普段の生活も少しずつ変わっていかれたのではないでしょうか。運動ってすごいなぁと思いました。
また他の例では、デイサービスに来られる目的は運動をするためと思っている方はほとんどいない。おもしろい、楽しい、気分がよくなるから運動する。運動を楽しむものとして捉えてらっしゃる利用者さんの姿が浮かびました。
その方の指導のおもしろいこと!同じココから体操を練習しても、人によって本当に違います。それぞれの方の熱意が、日本を、いえ世界を明るくするのだと確信しました!
さらに他の例では、介護予防教室で活用していきたいとおっしゃる方は、もっと楽しくできないかなぁというのが悩みだったそうです。ご自身は自分をあまりおもしろくないと思ってらっしゃるようでしたが、いえいえ、しっかりおもしろい部分をお持ちでした。
ご本人が、自分のよいところを客観的に理解されていない方が多いなぁと感じました。
ココから体操講習会では、『ここをもっとこうしたほうがより良くなるのでは?』という気づきも伝え合いますが、『ここが具体的にこのように良い』ということも伝え合います。講師からはもちろん、参加者同士も伝え合います。参加者同士が仲良くなり、お互いを好きになったり尊敬しあったりします。
誰でも褒められるとうれしくなりますが、ここでの褒めはおべんちゃらではなく、お互いの向上のために、言い難いことでもなんでも具体的に言います。
相手のよいところに気づき、相手を認める発言を具体的にするために本気で相手の観察をし、言葉を選んで発言する。自分のよいところに気づき、自分で自分を認め、がんばろうという気持ちになる。
学校や家庭や職場で、最近減ってきているといわれているプラスのストローク(相手へのよいメッセージ)が、お互いを高め、成長するのに役立ちます。
このプラスのストロークをたくさん出せるようになると、自分も幸せになるのだろうなぁと思いました。
なんとなく疲れたな~と思う運動指導者さん、自分は運動指導なんてできないと思っている介護職さん、知識はあるけどおもしろくないな~と思う専門職さん、ぜひココから体操講習会へいらしてください。
きっと何かが変わります。
内容:ココから体操講習会
実施日:2010年1月31日(日)
会場:大阪
講師:園田幸子
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