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梅田陽子のマインドボディ便り

更新日:2014.11.10(月)

【第41話】
2014全国産業安全衛生大会in広島を終えて 速報①

昨年はデスクワーク中心の職場における短時間運動の取り組みを、1社に介入して実施した結果をこの大会にて報告しました。今回は、その後、経産省ヘルスケア補助金を受けてその発展系の取り組みとしてスマートストレスマネジメント(SSM)を、㈱電通関西および㈱パナソニックヘルスケアと共に行いましたので、その結果について報告しました。

これからストレスチェック制度が50人以上の規模の企業に導入されることがきまりましたが、健康診断と違ってこのチェックは従業員に対しては義務ではないので受けない人も出てくるかもうしれません。また結果は、会社側には報告されず本人と医師が分かってる状態となりますので、ストレスによって心身に何らかの症状はあっても申し出がないと、そのままになってしまう可能性があり、いわゆるグレーゾーンの対応が不十分になることが危惧されます。

ですので、ストレス症状による不調者が、それを悪化させメンタル不全にならないようにするには、個人が気づいて自分自分の心と体のケアをする「セルフケア能力」を各自がしっかり持っていることが大事になります。これは一次予防と言われています。

生きていれば、急に雨に降られたり、雨のように予測不可能な出来事もしばしば起こります。社会との接点が多い労働者は、なおさら毎日「何か」があるのです。その都度、心と身体は元気になったり疲れたり、やる気になったりもう仕事は嫌だと思ったり、上昇と下降を繰り返します。

働く場を提供する事業側としては、元気に働いて生産性を上げてほしいわけですが、その効率も同様に山と谷を繰り返します。ストレスによっていったん下がっても、自己恒常性と気づきによって元に戻ろうとして行きます。大事なことは自分で自分の心と身体の声に気づくことです。これがセルフケアの最初の一歩なのです。

スマートストレスマネジメントの運動は「りらほ」と名付けられ展開を始めました。運動は体だけではなく心にも好影響を及ぼします。

運動を日常化できない大きな原因として「時間がない」が上げられます。このりらほは、たった15分の簡単なプログラムです。この15分を仕事の支障と取るか?元気の源ととるか?それは一人一人の意識にかかっています。




梅田 陽子





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