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トータルフィットのHOTホッとレポート
更新日:2009.08.01(土)
【vol.13】
自分の指導方法
梅雨の合間に晴れた、少々蒸し暑い京都での開催でした。 もともとは5月末に実施予定でしたが、新型インフルエンザ騒動により1ヶ月延期して6月末となりました。
今回の参加者は、現在は元気な一般の方を対象に運動指導をしているが、これからニーズが高まってくる高齢者への運動指導技術を身につけたいという方と、デイサービスや介護予防センターなどにご勤務で運動は専門ではないが実際に運動指導をしている方でした。
日々の仕事やご家族の介護などに追われながら、ココから体操を覚えて練習するのはなかなかの至難の業だったとのことで、自己申告で体操の覚え度を点数で示してもらったところ、全員50点以下。しかし、練習を繰り返す中で覚え方のコツをつかみ、全員無事に合格しました。
体操を正しく指導する上で大切なことは「右わきを伸ばします」「足を一歩前へ」など言葉で伝えること(言語情報)と、動作で伝えること(視覚情報)の2つを一致させることです。言語情報と視覚情報では、圧倒的に視覚情報が伝わります。
例えば「背すじを伸ばしましょう」と伝えていても、指導者の背中が丸まっているように見えたら(無意識のクセ)、参加者は背中の丸まっている指導者の動作の方に影響されます。動作や注意点を指示する言葉と同時に、正しい動作を正確に見せることが必要なのです。
無意識のクセは、なかなか自分では気づけません。講師と他の参加者からのフィードバック(指導者の良かった点・改善点を伝える)により、それぞれ自分のクセに気づき、改善することができました。
例えば、太もも後ろのストレッチで上半身を前に倒す時に猫背に見えてしまう、左右で足の開き方が異なるなどは、多くの人によくある無意識のクセです。講師を含め他の参加者の前で指導し、フィードバックがあるからこそ気づくことができるのです。
参加者の一人が「とにかく高齢者に楽しく身体を動かしてほしいということをモットーにしてやっていたが、楽しさだけでなくそれぞれの体操の目的、動き方のポイントなどを伝えていくことで、さらに身体の機能向上につながっていくと思いました。
そのためには指導者である自分自身が、一つ一つの動作を見直し、しっかりと理解して正しく動くことが大切なんですね」と言われていました。このように講習会へ参加したことがきっかけで、ご自身の指導方法やスタンスを振り返る方が多いことがココから体操講習会の特徴です。
“自分の指導方法や指導者としてのスタンスを振り返り、さらにレベルアップするために改善する”それは参加者の皆さんだけでなく、講師である私もまた同じです。参加者の皆さんと一緒に私自身も成長できる講習会を担当でき、感謝の思いでいっぱいです。
高齢者の心と身体を元気にする指導者を目指している皆さん、ココから体操講習会でお会いできるのを楽しみにしています!
内容:ココから体操講習会
実施日:2009年06月27日(土)
会場:京都
講師:林みちる
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