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トータルフィットのHOTホッとレポート

更新日:2010.12.01(水)

【vol.22】
指導を受けることが気づき

初秋の大阪、大阪市社会福祉研修・情報センターにてココから体操講習会が開催されました。

今回の参加者は、病院の検査技師、公立病院の事務(市職員)、自治体保健師という、もともと運動が専門ではないバラエティに富んだ方々でした。

「実践指導者の資格を取って特定保健指導など検査の片手間にやっていたが、病院が介護予防事業を受けることになり急遽介護予防の運動も担当することになった。提供する引き出しを増やしたくて参加した」「市役所から病院へ移動になり、医師や看護師と違い直接は患者さんのお役に立つことができないため、ボランティアで体操をさせていただきたいと思った」

「ココから体操に出会い、とても楽しい体操だとずっと気になっていた。今は予算関係など事務作業ばかりの担当で住民さんに関わることはほとんどないが、ぜひ習得したかった」など、見習わなくてはいけないくらい志が高い方ばかり。

しかし、音楽に合わせた体操を指導する機会がほとんどない方たちですので、最初はとても緊張されていました。

まずは、見本ということで講師が指導させていただきますが、限られた時間の中でたくさんの言葉掛けを知っていただきたいと思うあまり、ついついお伝えしすぎてしまいます。

感想の第一声は「先生のようにたくさんしゃべりながら、体操の見本もするなんて無理」。やってしまいました。不安な方に対して、成長を急ぐあまりの過大すぎる課題。いつもその後で、課題を細かく設定して、ひとつひとつクリアしていくので、ついてきていただけるのですが・・・。

もちろん事前に「見本を実施して、そのあと課題を設けて練習していきます」とお伝えはしたのですが、「見本は最終目標のかたちなので、すべての課題を盛り込んだ見本をさせていただきます。

課題は細かく段階を踏んで設定するので安心してください」と細かくお伝えできてなかったことが原因です。反省です。仕切りなおして丁寧にご案内し、少しずつ課題を設定していきました。

たいてい課題は、1.体操を覚える 2.CDの声のリピートにてリードをする 3.正しい動作を身につける 4.安全面で必要な声かけを入れる 5.モチベーションを上げる声かけを入れる 6.より効果的に運動できる声かけを入れる 7.より効果的に運動できる見本動作やビジュアルキューイングを身につける というように段階を踏みます。

これには自分が生徒役として他の人の指導を受けることが気づきの一番です。表情や視線などちょっとしたことがどれだけ大切か、声かけの語彙やタイミングがどう感じるか、体験することができるからです。

気づいたことからの実践練習を重ねることで、少しずつ緊張がほぐれ、表情もやわらいでいきました。体操の種目や動作を考える労力を省くことができるココから体操を学び、講習会で指導のスキルを向上させることで、運動指導のプロ以外の方でもあっという間に運動指導のプロ顔負けのご指導ができるようになりました。ココから体操、ぜひ一度ご参加ください!

内容:心身健康づくり研究会 勉強会
実施日:2010年9月26日(日)
会場:大阪


講師:園田幸子



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