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トータルフィットのHOTホッとレポート
更新日:2011.08.01(月)
【vol.27】
新鮮な気持ち
春光うららかな4月、東京都港区にある、古石場文化センターにてココから体操講習会が開催されました。
今回の参加者は、介護予防等で運動指導を専門にしている方、ご自身も体操教室参加者であり、教わったココから体操をとても気に入り、ぜひ自分より高齢の方にお伝えしたいという方、スポーツクラブでご自身が運動の素晴らしさを知り、いつか高齢の方に運動指導をしたいという方、スポーツクラブで働いた経験があり、地元に戻ったのをきっかけに若い方だけではなく高齢の方にも指導をしたいという方という、幅広い経歴の方々でした。
運動の指導自体これからという方や、指導はしていたが高齢の方への指導は今からという方が多数でした。まさに、ココから始めましょうというココから体操のコンセプトにぴったり。高齢者への運動指導を専門にされている方は、他の方のよいお手本となったようでした。
参加者の方には、それぞれ特徴があります。今回は、高齢者への運動指導に慣れていない方が多いため、以下の3点に特に焦点を当てて練習しました。
一つ目は、動作が曖昧。最初のうちは少しうろ覚えの方もおられますが、皆さん予習してきてくださっていますし、体力的にも余裕がある体操ですから、それなりに上手に動いてくださいます。
でも、見本の動きというより、参加者の動きというか、自分の動作を見てマネしてもらうという視点が不足しています。つまり、動きはあっているけど、小さかったりメリハリがなかったりします。もちろん、ただ大きくするのではなく、ポイントとなるところのみ、大きくしたり大げさにしたりする必要があります。
それ以外のところを大きくすると、逆に体力が低く可動域の小さい高齢者がマネされて傷害につながる可能性も出てきます。そのあたりを、高齢者経験のある方は思い出しながら、ない方は講師や周りの参加者の意見を聞きながら想像して学んでいきます。
二つ目は、指示が曖昧。基本はリピートさえすれば、動作の指示(口頭キューイング)になりますから、動くことはできます。しかし、参加者に、より心地よく効果的に動いていただくためには、同じ言葉でも伝えるタイミングや抑揚などで結果が変わってきます。
自身が参加者役として受けることを繰り返し、かつ高齢者はどうだろうと想像し、これくらいが適切という見立てをし、それができるように練習を繰り返します。
三つ目は、肯定的な伝え方が苦手。「○○ではなく、△△しましょう」というように、伝えていることは間違いでありません。効果的ではなかったり少々危ない動きだったりするかもしれません。特に安全面の配慮は不可欠ですから、修正は確実にしなくてはなりません。
でも、もしも自分が「それは違うよ、こうしなくちゃダメだよ」というように言われたら・・・。「○○より△△のほうが、さらに効果的ですよ」とか「今のままでもいいけど、こうするともっと上手にできるよ」という言い方をされたらどうでしょうか。
自分が発信者だと気づけないことも、受け取り手となることで気づくことがたくさんあります。このような気づきの中で、具体的な言葉や表現を体得していきます。
内容:ココから体操講習会
実施日:2011年4月24日(日)
会場:東京
講師:園田幸子
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