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トータルフィットのHOTホッとレポート
更新日:2009.06.01(月)
【vol.12】
前向きな気持ち
春本番!暖かい陽ざしの中、東京都江東区文化センターで開催しました。東京駅からメトロ1本と便利なのに、住民さんの息遣いが聞こえそうなお土地柄でした。日曜だからかもしれません。
今回の参加者は、既に介護予防の現場にいる方、これから介護予防にかかわる方、元気な若い方が中心のスポーツ施設だが高齢者向けの教室も行っていく方などの現場がある方と、ケアマネジャーなので体操はほとんど指導しない、病院にお勤めだったり大学にお勤めだったり体操の現場にはほとんどいないという現場がない方の二通りでした。どちらの方も「覚えには自信がない…」とおっしゃっていましたが、ほとんどの方が一通りは覚えて来られていて、参加意欲が伺えました。
今回参加者のお話から特に感じたのは、介護予防の現場ではまだまだシステムが不十分だということ。これから高齢者の健康に役立ちたいと熱意あふれる指導者と現場のマッチングがうまくいっていない場合もあるようです。
例えば、資格は取ったが現場を踏む場になかなか臨めない。臨めたとしても、どうして教室を運営したらいいかわからない。経験豊富な少人数では手が回らない、新たに勉強を始めた人たちが経験する場がなかなかない、という問題があるようです。
また、せっかく6ヶ月間の介護予防事業に参加されて体力などが向上しても、やめてしまったらすぐ戻ってしまう。その後を引継ぐシステムが不十分。地域の食改さん(食生活改善推進委員)や民生委員さんなどのボランティアさんがその後の指導をしようとしても、もともと運動はあまりご存知ない専門外なわけですから、研修会を実施してもなかなか続かない、などの声を伺いました。
利用したい力を十分に育てられていないということです。ちょうど今弊社では、京都市の地域を活性化させて介護予防につなげようという事業に参加させていただいています。今後も他の市町村へ広げていきたいと思います。ご興味のある方はぜひご連絡お待ちしています。
少し話題がそれましたが、これからは、専門家はより高度な知識と技術+パフォーマンス能力が問われ、さらに専門外の人がどこまで運動指導に関われるかこの2点が、地域高齢者の健康を支えると思います。ココから体操の講習会には運動指導ができなかった人でも運動指導者になれる魔法が詰まっています。
自分が見本となって動きながらCDの声をリピートするだけで、ちゃんと体操をさせられるようになっている。しかも、安全に効果的に行うために、カテゴリー別に何を言わなければいけないか、どういう声掛けをすると高齢者に伝わりやすいかなど具体的に学ぶことができる。
例:有酸素運動の場合 呼吸や姿勢の注意「息は上りすぎてないですか?」 「自分のペースで、痛みや違和感のないところでやりましょう。その方が効果的ですよ」無理はしないが楽もしないペースを高齢者本人が選べる声掛けができるようになる。どの場面でどんなセリフを言うか、自分で練習するだけでなく他の人の指導にも受講者役として付き合いますから、どんどん気付きが生まれます。いいものはマネをするのはもちろん、その表現のどんなところに改善点があるかがわかるようになってきます。
このような視点を持てるようになると、体操の内容が変わっても役立つわけです。ココから体操もすごいけど、講習会もすごいなぁと思う今日この頃です。
私が講師を担当する際は、「今、何を言うと最大限に気付いてもらい、改善できるか」を常に考えながら1日過ごしますので、神経を遣います。でも、毎回感じるのですが、前向きな空気に触れた時には、自分も前向きになれる、そんな魔法がありますね。
運動指導専門家のアナタも、これから運動指導を始めるアナタも、これからの指導にぜったい役立つココから体操講習会、ぜひ一度いらしてくださいね!お待ちしています。
内容:ココから体操講習会
実施日:2009年04月26日(日)
会場:東京
講師:園田 幸子
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