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梅田陽子のマインドボディ便り

更新日:2012.01.01(日)

【第22話】
こころとからだのバランスを整える
“マインドボディフィットネス2012”

2003年の印刷物より・・・・「ちょっとした日常のストレスが積み重なると気付かないうちに心身が疲労に陥る可能性があります。

また、突然大きな出来事があると、同じようにバランスが崩れ出します。…宇宙飛行士は、重力と言うストレスから解放された空間では、体力が低下し健康を損なうことはよく知られています。

…ストレスとは人間を強くたくましく育ててくれる大切なものです。しかし、対応できる能力には人それぞれ範囲があるのです。それを超えてしまった時、ストレスは悪に変身するのです。

・・・・本当は身体のどこかに痛みがあったり、気分が落ち込んだりしているのに、気付いていない(気付かないようにしている)ということはありませんか。

そのままにしていると、ガマンできない痛みや、突然の不快感が襲ってきたり、気になることが頭から離れず布団に入っても眠れなくなってしまうこともあるでしょう。人はどうやら生物一の賢い脳を手にした代わりに、それをコントロールする能力を一緒に育てていく試練を与えられたのかもしれません。

心や身体の声に耳を傾けてみましょう。頑張ることはとても良いことです。耐えることも必要です。でも、無視することとは違います。もし、黄色の点滅信号に気付いたら、赤へと変わる前に自分自身の心と身体の声に耳を傾けて対処しましょう。」

そうはいってもどう対処すればよいのか?厳しい現実に、一歩も進めないと立ち止まる多くの人が世界中にたくさんいるのに。

「人は自分で自分のバランスを整える力がある。病気になると自律神経系や内分泌系、そして免疫系も戦う体制になります。

切り傷もいつのまにか、かさぶたが出来てきます。暑いと汗をかいて皮膚温を下げ、寒いと鳥肌を立てて、体温の放出を防ぎます。私達の身体には、もとの状態に戻ろうとする本能的な力が備わっています。これをホメオスタシス〈自己恒常性〉と呼びます。

これは、日々、様々なストレスによって鍛え上げられています。ストレスとは、本来、私たちを育ててくれる=ホメオスタシスを向上させてくれるものなのです。

その個人がストレッサーに出会ったとき、いかにして対応し解決していくかはまさに十人十色です。 マインドボディフィットネス(MBF)は、心身の状態を認識し、バランスを崩した部分を自ら整えようとする能力「ホメオスタシス(自己恒常性)」を回復、向上させることを目的としたフィットネスプログラムです。」

マインドボディフィットネス、それが何の役に立つのか。封印したそこに求められたのは「ほっと一息こころとからだにひびくエクササイズ・マインドボディフィットネス」「看護者自身が毎日をいきいきと過ごすためのマインドボディフィットネス」。

この半年、東北ではたくさんの方がマインドボディフィットネスを求めてくれた。そのひとときに泣き、笑い、叫び、そして深く大きな呼吸をした。

身体から心へ。自分たちができることはやはりこれしかない。自分らしく、自分たちらしく、できることを、できるときに一つずつやっていく。2012年、そんな1年の幕開け。 皆さま、本年も何卒よろしくお願い申し上げます。


梅田 陽子

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