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梅田陽子のマインドボディ便り

更新日:2014.06.10(火)

【第35話】
産業メンタルヘルス対応
待望のNEWプログラムが完成!
速報③こころに着目したエクササイズプログラム「りらほ」とは
(商標登録申請中)

今期国会に提出済みの法案に、 労働安全衛生法の一部を改正する法律案の概要 として、精神障害の労災認定件数の増加という問題を背景があるなどのため労働者の健康状態を把握し、メンタル不調に陥る前に対処する必要性を鑑み、ストレスチェック制度の創設 が見込まれています。詳細は以下の通りです。

○ 労働者の心理的な負担の程度を把握するための、医師、保健師等による検査(ストレスチェック)の実施を事業者に義務付け。ただし、従業員50人未満の事業場については当分の間努力義務とする。

○ ストレスチェックを実施した場合には、事業者は、検査結果を通知された労働者の希望に応じて医師による面接指導を実施し、その結果、医師の意見を聴いた上で、必要な場合には、作業の転換、労働時間の短縮 その他の適切な就業上の措置を講じなければならないこととする。

厚生労働省は、職場におけるメンタルヘルスの対策の方向性として、労働者自身のストレスの状況について気づきを促し、ストレス状況を早期に把握して必要な措置を講ずることにより労働者がメンタルヘルス不調となることを未然に防止することを目的とされています。(労働政策審議会平成25年12月24日)

こころの病のうち、うつ病は日常生活、とかく労働に従事する障害として対策すべき重要な疾患であるとされています。また再発に関する報告では、うつ病の再発率は60%もあり、その後繰り返すとさらに再発率が高くなるとされていますので、まずうつ病を予防することが大事です。しかし誰でも「うっとおしい気分」になることはありますし、気分が落ち込むことなどいつでもおこり得ることですので、特別な状態ではありません。ですので日にち薬で大丈夫と放置してしまうことがあります。しかし、この気分が長く続き次第に悪化するとなるとうつ病を疑い医療機関に相談することが必要です。

日にち薬で治っていくためには、もちろん性格的なこともあるでしょうが、いくら明るい人でも嫌なことにどっぷりとつかったままでは、息を抜く暇もありません。どんどん悪化する特徴として気になることが「頭から離れない」という状態になります。そうなる前に、このような状態になってきたことに気づき、そしてホッとするひと時を持つことがとても大切です。「りらほ」とは、リラックス・リフレッシュできるホッとするひと時を提供するプログラムです。

下記の折れ線グラフをご覧ください。2か月間のうち最初のひと月は何も介入せず普通にお仕事をされた期間です。後のひと月は「りらほ」を行いました。心の状態がどれも低下(改善)していることがお分かりでしょう。同じように体の状態も「冷え」を除き改善しました。これは実施が初冬で日に日に寒くなっていたためであろうと推測しています。

1か月間に週3回の「りらほ」を実施した結果、手足の冷え以外の(冬季実施)、こころとからだの不調は低下し改善傾向が認められました。(全国労働安全衛生大会2013にて発表)




梅田 陽子





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