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梅田陽子のマインドボディ便り

更新日:2015.05.10(日)

【第45話】
出版
「すぐに役立つ 脳と心の介護予防フィットネス」

厚生労働省は、2025年(平成37年)を目途に、高齢者の尊厳の保持と自立生活の支援の目的のもとで、可能な限り住み慣れた地域で、自分らしい暮らしを人生の最期まで続けることができるよう、地域の包括的な支援・サービス提供体制(地域包括ケアシステム)の構築を推進しています。この域包括ケアシステムは、保険者(国民健康保険など)である市町村や都道府県が、地域の自主性や主体性に基づき、地域の特性に応じて作り上げていくことが必要であるとされています。

そのためには、行政サービスのみならず、NPO、ボランティア、民間企業等の多様な事業主体による「介護」「医療」「予防」「生活支援」「住居」など重層的な支援体制を構築することが求められますが、同時に、高齢者の社会参加をより一層推進することを通じて、元気な高齢者が生活支援の担い手として活躍するなど、高齢者が社会的役割をもつことで、生きがいや介護予防にもつなげる取組が重要とされています。

そこで個々の高齢者が持ち得る能力を最大限に引き出し自立を促す「リハビリテーション」が重要となってきます。これまでの様に、単に運動機能改善やだけではなく、地域に貢献でき存在感の持てる生きがいづくりとなるような効果的なリハビリテーションが求められてきます。地域全体で高齢者と共に生きる自立した街づくりが推進されてゆくのです。

これからは市町村などの各自治体によって幅広い運動指導者の活躍が求められるでしょう。またそれは専門の資格を持つ方だけではなく、ボランティアとして活躍される方も含まれてきます。運動により、地域の絆が高まる、すなわちソーシャルキャピタルが醸成されるよう、動きの指導だけではなく人同士のつながりをファシリテイトする力も求められてきます。個々の運動器機能向上だけでなく、動きによって住民同士のつながりを深められるような「運動教室」です。

4月10日に発売された「老齢機能・うつに対応したQOL 向上運動・実践ガイド「すぐに役立つ 脳と心の介護予防フィットネス 誠文堂新光社」は現場で使え信頼できる内容の運動がぎっしり詰まっています。 そこで梅田は「ココから体操」を紹介奨励しています。現場ルポのページでは京都市伏見老人福祉センターでの活動や、東北における展開では岩手県洋野町での活動を紹介しています。

どうぞ手に取りご覧ください。




梅田陽子





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